まだまだ真夏のような暑さ。
今日は暑さ満点の12時半という真昼間に家を出なくてはならず、
諸々の事情から気分もささくれていたのですが、

家を出た途端に、幼稚園児たちの行列に遭遇。
向こうからカラフルな帽子をかぶって、ぞろぞろたくさん歩いてきます。
全員すれ違うまでの長いこと長いこと(笑)
みんな手には何か持っていて よく見るとハガキ。
みんなで郵便局に行くのかなぁ、と思っていたら、
なんと、すぐ横のポストに順番に入れ始めて 笑えてしまいました。

「これだけ」の為に、先生は暑い中、引率してきたのだなぁと。
歩いて5分くらいの幼稚園ですが、子供にとっては自分が書いたハガキをポストに出しに行くって 一大事なのでしょうね。
みんな楽しそうでした。
それで何となく気分も癒されて。

さて、今週はコンサートで、パガニーニも弾いたというヴァイオリン(もちろんストラディ)の素晴らしい音色・演奏を聴いたり、
久々に映画館で映画を観て、音について考えたりしてます。

ピアノはたくさんの音を同時に操れるけれど、
例えば弦楽器の、たった一音で心をえぐられるような音を聞くと、
なんだか、やるせなくなります。いつも。
ピアノでも 一つの音で心をつかむことはあるけれど、
やはりあの音色とビブラートで一度心をつかまれてしまうと、かなわない、と思うのです。
ずーっと引っ張られて、感情が引きずり出されてしまうような。
そんな音を聞いてしまい 、ちょっと やられてしまってます。

学生時代に、
「一音でいいから、真実を言いなさい。」と言われたことをふと思い出します。
管でも、弦でも、歌でも
基本的に単音でもって人の心をとらえる人に、
私はずっと尊敬と憧れを持ち続けるのでしょう。