シューベルトはずっと苦手でした。
私にとって1番遠い作曲家、といえるくらいに。子どものとき、脱力もテクニックも何も出来ていないまま、無理矢理弾かされて、すっかり「嫌い」という意識が出来てしまい、成長とともに少しはいいなと思っても、世のピアニスト、しかも一流どころが何故こぞって弾くのか、正直不思議でした。単純だし、繰り返しばかりだし、と(笑)
そんな訳で、自分ですすんで弾くことは全くなかったし、大学院生の頃やっと良さが分かりはじめ、でも自分で弾くと全然良くなくて、やっぱり弾かず仕舞い。それでも、歳をとってシューベルトが弾けるようになっていたらいいな、とは思っていました。
歌曲やデュオ、カルテットなどで弾かざるを得なくなると、普段以上に苦労していました。

それが!このところ、
惹かれています。
やっと いろいろ追いついてきたのでしょうか。理想と指と気持ちと、その結果などが。
先日は初めて人前で、短い曲を演奏しました。心地よい時間でした。
また遠ざかってしまわないように、少しずつ向き合いたいです。
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