学生さんたちのホール試験伴奏でモーツァルトのクラリネット協奏曲にどっぷり(…というほどでもないですが)浸っていた約1カ月が、無事に終わりました。
舞台では必死に、冷静に、やたら響くなぁ等々いろいろ考えながらも、あ〜楽しいなぁと。
弾き終われてよかった…としみじみ。
この曲は大学時代そして大学の演奏員になりたての頃、S先生にそれはそれはいろいろと教えて頂き、楽譜が読みにくくなるくらい書き込みのある曲ですが、本当に奥が深く。えてして音符の少ない曲ほど難しいものですが、ありとあらゆることが。
今回のK先生のレッスン伴奏でまたたくさんの気付きがあり、あれから10年以上経って、今回ようやくあの頃S先生が言ってらしたことが少し出来るようになってきたかなぁと思いながらの演奏でした。
イマイチのところは多々ありますが…成長があることは良いことですね。

そんな合間の久々、美術鑑賞。
ウィーンから帰って以来、何度か行きたいものはあったものの、日本の大混雑加減に尻込みをしていて(かといって空いてる朝イチで行く気もなく…)
そんなある日、その日の気分とこれなら!という一致がようやくあり、行ってきました。
山種美術館「東山魁夷の青 奥田元宗の赤ー色で読み解く日本画ー」です。

日本画はまだまだ初心者な私、奥田元宗の作品は初めて対面。今の季節にジャストな大きな紅葉風景、ハッとする赤を数作品堪能しました。
他には平山郁夫、川端龍子、小林古径、山口蓬春、伊東深水、川合玉堂、竹内栖鳳などなど。
存命中の画家の作品もいくつかありましたが、とても惹かれる方がいて、他のものも観てみたいと、
青、緑、赤、白、黒、黄と分けられた展示で、同じ色でも作家によって印象が様々、そしてそれぞれの色の原料や鉱石の展示説明もあり、興味深いものでした。
お客さんは程よい感じで、絵と対峙することができ、そしてやはり年齢層が高かったです…。